6人制バレーボールの基本的なルール
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バレーボールはボールを持ってはいけなくて、3回以内で相手コートにボールを落とそうとするスポーツですよね。
その得点の基本的なルールは
- 25点のラリーポイント制
- 5セットマッチ
- 3セット先取したチームの勝利
- 5セット目は15点先取したチームの勝利
- 1セット目からデュースありで2点差がつくまで試合が続く
となっています。
ラリーポイント制は、以前のサーブ権制(サイドアウト制)に対する表現で、以前はサーブを打ったチームがラリーに勝たないと得点が入らないシステムでした。
それが1998年ごろから段階的にラリーポイント制となり、サーブ権に関わらずラリーを制したチームに得点が入るようになっています。
これは、試合時間が長くなりすぎてしまうことを抑えるためで、テレビで放送しやすいようにとも言われていますね。
ちなみにラリーを制し、サーブ権を取り戻すことをサイドアウトというので、サイドアウト制ともいいます。(もうなくなってしまいましたが…)
そしてデュースありで2点差がつくまで戦い続ける熱い決勝システムです!
ローテーションとポジション
バレーボールのポジションは固定ではなくローテーションをします。
ローテーションをするタイミングは、相手からサーブ権を取り返したときで、時計回りに一つポジションを移動します。
そしてローテーションをした結果後衛の右側(バックライト)に移動した選手がサーブを打つことになりますが、サーブ権がある状態でラリーに勝った場合にはローテーションをしないので、同じ選手がサーブを打つことになります。
つまり、サーブが強い選手が連続サーブをするわけです。
日本代表のビッグサーバーと言えば西田選手・石川選手・柳田選手ですよね!
強烈なサーブを期待しています!
その他で覚えておきたいのは
- コートの大きさは9m✕9mの正方形
- 前3人が前衛で後ろ3人が後衛(バック)
- 後衛の選手はセンターライン(自分のコートの真ん中辺にある線)より後ろからジャンプしないと攻撃できない(バックアタック)
- 後衛の選手もジャンプトスはOK
- リベロはセンターラインより前でジャンプトスをしてはいけない
- サーブが打たれるまでは、ポジションを移動してはいけない
などでしょう。
サーブ前のポジションは、「となりのポジションの選手を通り越してはいけない」、程度で相対的なものです。
このルール違反はめったに無いのですが、たまーにあります。
バレーボールで得点が入るとき
バレーボールは相手コートになんとかボールを落とそうとするスポーツです。
逆にそれに失敗した場合には失点になるため、バレーボールは相手のミスを誘うスポーツとも言えます。
得点が入るときをまとめると
- 相手コートにボールを落としたとき
- 相手が自分のコート以外にボールを落としたり当てたりしたとき
- 相手がアンテナの外側からコート内にボールを落としてきたとき(アンテナの外側から入れるのはダメ)
- 相手が反則をしたとき
などでしょう。
とにかく反則で得点が入ることが多いんですよ。
ということで次はバレーボールの反則について確認します。
バレーボールで相手に点数が入ってしまうプレー
バレーボールで反則をした場合には相手に1点が入ります。
たしかに暴言などによるレッドカードもありますが、即退場ということではなく、まず相手に1点です。
もちろん重なると退場や失格となり、その選手は試合に出られなくなってしまいます。
その他の場合の反則は、反則と言うよりもプレー上でのミスと言ったほうがよさそうですね。
たとえば
- 連続してボールを2回触る(ドリブル/ダブルコンタクト)
- ボールを持ってしまう(ホールディング)
- ネットに触れる(タッチネット)
- ネット上から手を伸ばして相手コートのボールに触れる(オーバーネット、ただしブロックはオーバーネットOK)
- センターライン(ネットの下の線)を踏み越える(パッシング・ザ・センターライン)
- サーブのときにエンドラインを踏んでしまう
- 主審が笛を鳴らしてから8秒以内にサーブをしない
- バックアタックでセンターライン踏んでしまう
- アンテナにボールを当ててしまう
- 3回以内で相手コートにボールを返せなかったとき
などがあります。
この中で一番あり得なさそうなのがドリブル(連続してボールを2回触る)ですが、オーバーハンドパスを失敗したときも、両手でボールを同時に触らなかったとしてドリブルの反則がとられることがあります。
強いボールや無回転のボールをオーバーハンドパスで返そうとすると失敗して変な回転がかかることが多いんですよね。
これがドリブルです。
ただこのドリブルも、サーブやスパイクレシーブのときにはカウントされないことになっています。
その他では、ブロックのタッチも特別で、ブロックはボールタッチとしてカウントされません。
そのため、もう一度触ってもドリブルにもならなければ、返球するまでの3回にも数えられないのです。
主審はボールを、副審は人を見る
バレーボールにはネットの横で台に乗っている主審と、主審の反対側に立っている副審、ラインの延長線上に立っているラインズマン(線審)とがいます。
その中で主審は主にボールを追い、試合の進行や、最終的にボールが入ったなどの判断をします。
それに対して副審は主に人見て、タッチネットやブロック時のワンタッチを判断し、選手の交代などの進行もします。
サーブのときが分かりやすくて、審判はサーバー(ボール)を見て、副審はコート内の選手がポジションを守っているのかを確認していますね。
バレーボールのルールの歴史
オリンピックでのバレーボールの正式種目としての採用は1964年の東京オリンピックのときでした。
開催国なので2つ種目が決められて、柔道とバレーボールにしたそうです。
では東京オリンピックからのルール変更の歴史を見ていきましょう。
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1964年バレーボールが五輪正式種目にバレーボールが正式種目になった1964年の東京オリンピックでは、日本は3位となりました。
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1965年ブロックのオーバーネットOKに現在は「ブロックは前に出す!」が基本です
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1967年ブロックタッチを1回として数えないようにブロックタッチのボールをトスしてスパイクという流れでした
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1984年サーブのブロック禁止これまでOKだったんですね(‘O’*)
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1994年サーブをエンドラインのどこから打ってもOKにこれまではライト側3mと決まっていました
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1995年レシーブで足が使えるように膝より下にボールが当たってもいいことになりました
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1998年リベロ制導入リベロは守備専門のプレイヤーで、他の選手と違う色のユニフォームを着ています
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1999年ラリーポイント制とネットインサーブOKにラリーポイント制になり15→25点マッチに。サーブはこれまではネットに触れただけで失敗となっていました
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2013年チャレンジシステムの導入いわゆるビデオ判定ですね。1セットにつき2回失敗するまで要求できます