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バレー西田有志選手のサーブがすごい!エピソードはすでに大物の左利きオポジット

志之介
志之介
バレーボール男子日本代表はアジアカップ3位でしたね!喜んでいいのか、まだまだ期待しないといけないのか分かりませんが、おめでとうございます!特に西田選手すごかったですね。
Neko
Neko
個人的に3位はちょっと残念だ。でも西田選手はほんとにすごいな。大会のたびにサーブが話題になっている。
志之介
志之介
そうですよね。ワールドカップを目前に控え期待してしまいます!ということで今回は西田選手特集をお送りします!

西田有志選手

  • 生年月日:2000年1月30日(19歳)
  • 身長:187センチ
  • 最高到達点:346センチ
  • 利き腕:左
  • ポジション:オポジット
  • 所属: ジェイテクトSTINGS
  • 高校在学中の17歳でVプレミアリーグ(V.LEAGUE)のジェイテクトSTINGSに入る
  • 年明けの1月、高校在学中にVプレミアリーグの公式戦に出場
  • その年(2018年)の4月に日本代表に選出
  • 5月のネーションズリーグで代表デビュー
  • すでに日本代表に定着!
  • 2019年ワールドカップでベストオポジット・ベストサーバーに!

 

オポジットの割に身長187センチなので「あまり背が高くないのになぜ?」と思われるかもしれませんが、プレーをご覧いただくと速い上にパワフルであることが分かります。すでに19歳で代表に定着している西田有志選手ですが、エピソードには大物感が溢れていました。

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強いところに行ってずっと上にいるより…

西田有志選手がバレーボールを始めたのは幼稚園の頃だったそうですが、中学生になり通った学校には経験者の指導者がおらず、西田有志選手が他のチームメイトにバレーボールを教えていたそうです。

そんな環境でも中2の頃は三重県選抜に選ばれJOC杯に出場。その結果高校進学時には県外の強豪校から誘いを受けますが「地元(三重県)がいいと」地元の三重海星高校に進学しました。

バレーボールをしてきた環境は「エリート」という印象ではありませんよね。そもそも中学進学時にも強豪校からの誘いはあってその件も断っていたそうです。

理由を尋ねられた西田有志選手が答えた言葉が

「強いところに行ってずっと上にいるより、下から倒していくほうが楽しいというか、そっちの方が人生的にもいいかなと思ったので」

引用:バレー界に現れたスーパーな18歳。西田有志「大学は遠回りというか」(4/5) – Vリーグ – Number Web – ナンバー

なんかもう主人公ですよね。

ただ映画のようにはいかず進学した高校ではインターハイに出場することはできたものの春高には出場できませんでした。どうやら春高代表を決める県予選決勝で足を痛めていた様子があり、代名詞ともいえるジャンプサーブすら撃てなかったそうです。

2017年中はアジアユースで代表に招集されたものの出番はなく、世界選手権ではメンバーから外れています。そして春高予選も敗退と…当時は悔しい思いをされていたのでしょう。それが今となっては日本代表の中心選手の一人となっています。

あれ…挫折を経験して成功を収めるって、完璧なストーリーじゃないですか!

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17歳でVプレミアリーグデビュー

西田有志選手は春高へは出場できませんでした。ということですでに内定していたジェイテクトSTINGSでVプレミアリーグ公式戦に出場することになります。

初出場は1月6日で裏では春高開催真っ只中です。ある意味こっちの方がすごいですよね。

↑西田選手Vリーグデビュー

西田選手止まらない!というか完全に溶け込んでいて初出場の現役高校生とは思えません…この日70%のスパイク決定率を残すという鮮烈デビューを果たしています。そして翌日にはスタメン起用されチーム最多の26得点を上げました。この日からジェイテクトのレギュラー獲得です!

その後対戦するチームも研究してくるようになり、簡単にはいかない試合も出てきているようですが、それならばということで西田選手側もいろいろ試しているそうです。

2017-18年シーズンのvリーグ・ファイナル6に進出したジェイテクトですが、豊田合成戦ではアタック決定率40%ほどに抑え込まれてしまいました。しかし、翌日のパナソニック戦では約55%まで伸ばしています。

豊田合成戦では豊田合成側がわざとブロックに隙間を作り、その間にレシーバーを配置していたようで、西田選手もそこを警戒していたそうですが、逆にパナソニック側はストレートかクロスかはしっかりと閉めるという戦術だったようです。西田選手はそこをちゃんと見極めて「ブロックを見て打つことができた」と話しています。

ちなみに西田選手は1月30日生まれなのでデビュー時はまだ17歳です。高校卒業どころか18歳にすらなっていません。

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ビッグサーブでイタリア戦11年ぶりのに勝利

代表デビューは2018年5月のネーションズリーグでした。Vリーグデビューからまだ半年ですが

レギュラーを取るつもりでプレーしました。

引用:18歳の点取り屋、西田有志が柳田・石川の背中を追って急成長|バレー|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

野心メラメラです。(頼もしい!)

そしてレギュラーになります(はやい!)

きっかけは2018年6月大阪で行われたネーションズリーグ日本×イタリアの試合でした。日本ラウンド3連戦のうち2戦をストレートで落としていた日本ですが、この日も1セットを取られ嫌な出だしとなります。

しかしそんなの関係ねぇとばかりに反撃を開始したのが西田選手でした。サービスエース→イタリアのタイムアウト→再びサービスエースといった感じで試合を支配しだし、最終的には両チーム最多の22得点をあげ、日本はイタリアに対し11年ぶりの勝利を収めました。

↑西田選手のサーブが見られます!

試合後のイタリアのブレンジーニ監督

「大変良い印象を持ちました。特にサービスが素晴らしかった。4セット目、5セット目には、彼に角度があるのを決められた。西田選手の方が(イタリアの選手と比べて)どうすれば得点できるかの解決策を見つけた」

引用:バレー18歳西田有志に伊監督「サーブ素晴らしい」 – バレー : 日刊スポーツ

この日から西田選手はネーションズリーグにスタメンとして出場し続け、レギュラーとなりました!

西田選手は大会中にサーブのコースに打ち分けるコツを掴んだとも話しており、西田選手といえば強烈なジャンプサーブという印象になっています。(121km/hを記録したことがあるようです)

そして先日(2019.9)行われたバレーボールアジア男子選手権大会ではベストサーバとなっています。


ASM-2019-DailyBulletin-10_opt.pdf

というかエース本数22本がダントツすぎます!

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【追記】ワールドカップバレーボール2019でもベストサーバーを獲得です!

サービスエース29本!(ちなみに2位の選手は19本でした)

ダントツですよ。チームとしは今回は4位という結果ですが、はっきり言って予想以上ですよね!ブラジルからもセットを取ってましたし。

東京2020オリンピックも期待できそうです!

西田選手の全得点動画が公開されています!

【追記】10月22日までだと思っていたのですが、11月6日現在まだ見られます!かっこいい!


スポーツブルにて西田選手の全得点集が公開されています。公開は10月22日までです!

↑2018年10月15日 日本 ✕ カナダ ダイジェスト

最終カナダ戦の連続サービスエース後のコメント

(15日のカナダ戦は)1本目のサービスエースを取った時に、一瞬で感じてましたね。多分サーブはミスることないな!っていう風に感じてたんで。

引用:「カナダ戦、サーブはミスしないと一瞬で感じた」ワールドカップバレーで活躍の西田有志が凱旋 | 東海テレビNEWS

メンタル強すぎです!

WC2019アメリカ戦に出場していたら…

結果は4位となったワールドカップバレーボール2019ですが、WC第4戦は世界ランク2位のアメリカとの対戦でした。ここまで2勝1敗とまずまずの状況だった日本チームはスタメンを大きく入れ替え、西田有志選手はベンチ外となってしまいます。これは、まだ先の長いリーグ戦に戦略的に勝利していくために、主力の選手に休養を与えるためのものだったそうです。

確かに2戦目のポーランド戦(世界ランク4位)にも敗戦しており、考えられる手段だったかもしれませんが、終わってみれば「あと1勝していたら…」と思ってしまいます。もちろんアメリカとベストメンバーで当たって勝てたかどうかは分かりませんが、そう思ってしまいますよね。

そんな中最終日前日のブラジル戦(世界ランク1位)へはベストメンバーでの出場を直訴し、結果は1-3でした。セットを取れたということは、ほんの少しの差や運次第で勝てるということですよね!となったら次は東京2020オリンピックでの勝利を期待します!

西田有志選手のサーブが強い理由

西田有志選手はV1リーグ2019-20に入ってもWCの勢いそのままに、サービスエース全体1位(2位に10本差以上)という活躍をされています。西田有志選手のサーブがこれほどまでに効果的な理由を調べてみると

  • 意識の改革
  • ボールの変化

にあるようです。

試合前や普段の練習で行う対人練習の最初は、自分でトスを上げて、ボールを叩きつける動作を行うが、「以前は低いトスを上げて打って、肩慣らしをしているぐらいの意識だったけど、それでは肩のアップになるだけで、動作にはつながらない」と考え、1本1本サーブのトスと動作をイメージしながら対人を行うようにした。

引用:プレーも精神面も成長する西田有志。19歳に感じるVリーグを背負う覚悟。(2/5) – Vリーグ – Number Web – ナンバー

いわゆるイメージトレーニングのようですが、相当意識して取り組んでいるのでしょう。また、ボールの変化に関してはWCやVリーグで新採用になったミカサ製のボール

  1. 面が多いため凹凸が多く空気抵抗を受けやすい
  2. ドライブをかけたサーブが最後によく落ちる
  3. 強いボールがアウトになりにくい
  4. 回転のかかった強いサーブが打てるようになった

ということのようです。ボールの変化は選手全員に言えることにも思えますが、西田有志選手はドライブを強くかける方だということです。また、この変化を利用して強いサーブを打つことを特に意識しているのでしょう。

オポジットというポジションについて

オポジットはセッターの対角に入る攻撃専門のプレイヤーです。少し前まではスーパーエースなんて言われてましたね。攻撃専門なので背の高いプレイヤーが務めることが多いのですが、西田選手の187センチはオポジットとしては少し小さいように思えるかもしれません。

ただ背の高さと同じように有利となること左利きであることです。プロの選手は皆が当たり前に強烈なスパイクを打つので関係ないようにも思えますが、右利きだとライトからのコースの打ち分けが難しくなります。具体的には肩の関節の動く範囲が関係しているようで、右利きでライトからストレート方向にうとうとすると腕がうまく振れず、強いスパイクが打てなくなってしまいます。

そういうわけで日本人離れしたゴツい体格で背が高く、左利きの清水邦広選手が出てきたときには「日本バレーの未来は明るい」と思ったことを覚えています。さらに日本には、オポジットとしてはかつての日本の壁・大竹秀之さんの息子さんの大竹壱青選手もいますよね。激しい競争が日本チームを強くしてくれそうです!

ちなみに西田選手はユースなどでリベロの経験もあるそうです。つまり守備もいいってことなんですよね。色々期待してしまいます。

志之介
志之介
想像以上に大物ですね。いまでもすでにすごいですが、将来にも期待してしまいます
Neko
Neko
そうそう、来年の東京2020オリンピックで何かが達成できるといいな。
志之介
志之介
はい!でもその前にワールドカップです!男子開幕は10月1日(火)、日本戦は全試合19時〜フジテレビで生中継です!

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