東京2020五輪卓球の日本代表選手の決定方法
東京2020オリンピックで開催される卓球競技の種類は
- 男女シングルス
- 男女団体戦
- 混合ダブルス(新種目)
の3つです。それぞれの代表の決定方法は
種目 | 決定歩法 |
シングルス(男女各2名) | 2020年1月時点での世界ランク上位2名 |
団体戦(3名1チーム) | シングルスに出場する2名 日本卓球協会が相性などを考慮して決める1名 |
混合ダブルス | 団体戦出場の男女6名のうち最高の1ペア |
となっています。シングルの代表は世界ランクという客観的な数字で分かりやすく、女子は伊藤美誠選手と石川佳純選手が、男子は張本智和選手と丹羽孝希選手が確定させました!
それに対して注目となっているのが団体戦の3人目のメンバーです。
そして東京2020オリンピック卓球の代表選手は団体メンバーも含めて
- 2020年1月6日(月)
に発表される予定です!
団体戦の代表は世界ランク通りにならない可能性も
団体戦は3名でチームを組むため、シングル代表の2名に加えてもう1名が選出されます。選出方法は
- 日本卓球協会が以下の事を考えて決める
- シングルの代表選手とダブルスのペアが組める
- シングルス及びダブルスの試合で活躍が期待できる
となっています。つまりシングルス代表のように世界ランクとは直接関係のない方法で決定されるため可能性が残された選手が複数名います。
2019卓球ワールドカップ団体戦のメンバーは?
東京2020オリンピックで使用される東京体育館で2019年11月に開催された卓球ワールドカップ団体戦はオリンピックの前哨戦といわれていました。
登録メンバーは5人までということで、東京2020オリンピックの3人よりも余裕のある選出が出来たのですが、対戦方法などはオリンピックと同様です。このときのメンバーを振り返ってみましょう。
男子 | 2019.12の世界ランク |
張本 智和 | 5 |
水谷 隼 | 14 |
吉村 真晴 | 50 |
神 巧也 | 44 |
丹羽 孝希 | 12 |
JA全農 ITTF 卓球ワールドカップ団体戦 2019 TOKYO
ワールドカップ団体戦では水谷隼選手は体調不良で欠場
男子は水谷隼選手が体調不良(腰を痛めていた)で大会を通じて出場をすることが出来ませんでした。その中で活躍したのが丹羽孝希選手です。丹羽孝希選手は2019年前半は初戦を突破できない大会が続いており、一時は代表選考レースからかなり遅れを取っていた状況でした。しかし、ワールドカップ団体戦のあたりから急上昇をし、グランドファイナル開始時点で水谷隼選手を抜き去り現在日本人選手2番手です。
丹羽孝希選手はグランドファイナルの出場権を得られなかったため、出場する水谷隼選手の結果待ちということでしたが…ベスト4が逆転代表権獲得の条件でしたが初戦敗退となり、シングルス代表は丹羽孝希選手に譲る形になっています。
↑グランドファイナルでの水谷隼選手の対戦の様子
そうなれば団体戦メンバーとしての出場があるのかが気になりますが
- 丹羽孝希選手も水谷隼選手も左利きであること(不利に?)
- 水谷隼選手は混合ダブルスのメンバーとしても期待がかかる
- 対抗の吉村真晴選手も石川佳純選手とのダブルスで好成績を
というポイントがあります。左利きであることは丹羽孝希選手も水谷隼選手も同じ立場なのですが、ダブルスの交互に打つプレーのルールから、一般的に左利き同士の場合は不利になると言われています。実際に6月の香港オープンで左利きペアのダブルスを組みましたが初戦敗退となってしまいました。
逆に谷隼選手が不在のワールドカップ団体戦では、丹羽孝希選手は吉村真晴選手とペアを組み出場しています。1勝3敗という対戦成績を見てみると、どちらのペアがいいのかは判断しづらいですよね。
また代表選考には新種目の混合ダブルスも影響してくるでしょう。水谷隼選手は女子シングルスで代表を決めている伊藤美誠選手とのペアを組んできており、ブルガリアオープンで優勝するなど、好成績を残してきました。
同時に吉村真晴選手も代表を決めている石川佳純選手とペアを組み、11月のジャパンオープンでは準優勝をされています!やはりどちらのペアよりいいのか難しいですね。
↑ちなみに水谷隼選手と伊藤美誠選手のペアはグランドファイナル初戦に勝利し準決勝に進出しています!