東京2020オリンピック男子卓球シングルスの代表は2名
東京2020オリンピック男子卓球シングルスの日本代表には
- 2020年1月時点での世界ランク上位2名
が選ばれます。
この2名に日本卓球協会がダブルスの相性などを考慮して選んだ3人目が加わり東京2020オリンピックの日本代表となります。
現時点での世界ランク
2019年11月時点の日本人選手の世界ランク
ランキング | 選手名 | ポイント |
5 | 張本智和 | 13465 |
10 | 丹羽孝希 | 10840 |
13 | 水谷隼 | 10195 |
38 | 吉村和弘 | 5820 |
44 | 森薗政崇 | 5510 |
丹羽孝希選手と水谷隼選手が本当に僅差です!
世界ランクの決定方法
現在の世界ランキングは2018年から新しい方式で付けられているポイントにより決まっています。
- 過去1年間の大会の成績が対象
- 一部の大会はその大会が次に行われるまで有効
- ポイントが高い順に8大会のポイントを合計
- T2ダイヤモンドは8大会とは別で加算
- チームワールドカップ団体戦ではシングルス1勝につき250P加算
T2ダイヤモンドとは…
T2ダイヤモンドはプロツアーの一つで
- T2は「T2アジア太平洋リーグ(T2APAC)」の略称
- 男女16名ずつが参加
- ワールドツアーのポイントにより出場する15名が決定
- 残り1名は開催国から
- 順位により世界ランキングに加算されるポイントが得られる(得られるポイントは下の方に書いてあります)
2019年はマレーシア(7月)・中国(9月)・シンガポール(11月)の3大会が予定されていましたが、許可を取得する段階でうまくいかず中国大会が延期となりました。中止ではないのですが2019年中に開催される見込みはなく2020年1月の東京2020オリンピック決定のタイミングには間に合わない状況です。世界ランキングのポイントに追加で加算される大会のため影響もあるのでしょう。ちなみに11月のシンガポール大会は開催される予定です。
大会ごとの獲得ポイントは以下の記事で!
トップは張本智和選手!
現在日本勢トップは張本智和選手です。先日の卓球ワールドカップ団体戦ではエースとして出場し、日本チームは銅メダル獲得となりました。
団体戦は3名で出場し、1名だけがシングルス2ゲームを戦います。第1ゲームがダブルス、第2ゲームがエース対決となりますが、たとえダブルスでゲームを落としてしまったとしても張本智和選手のシングルスで2つ取り返すという試合も見られました。頼もしいエースてす。
しかもワールドカップの直後に行われたワールドツアー・オーストリアオープンの早田ひな選手と組んだ混合ダブルスで優勝されています。ダブルスも強いんですね!
数字的にもリードしていますし、東京2020オリンピック男子卓球シングルスの代表に一番近いのは張本智和選手でしょう!
調子のいい丹羽孝希選手はT2ダイヤモンド出場へ
張本智和選手を追っているのが丹羽孝希選手と水谷隼選手です。特に丹羽孝希選手は調子が良さそうですよ!
ワールドカップ団体戦にも張本智和選手とともに出場し銅メダル獲得に貢献していますし、ワールドツアー・オーストリアオープンではベスト8という成績を残しました。
丹羽孝希選手は11月29日から開催される卓球ワールドカップ男子大会への出場も決まっており、ここで世界ランクポイントの上積みが期待されます。ワールドカップはポイントが高い大会なのです。
さらに繰り上がりでのT2ダイヤモンドへの出場も決まりました。T2ダイヤモンドのポイントは特別で世界ランクポイントにそのまま加算されるのです!(水谷隼選手の出場は以前から決まっていました!)
勢いに乗っている丹羽孝希選手がシングルスの代表枠を獲得するのでしょうか?!
https://somin.xyz/2019ttifgrandfinal/
目の調子や体調不良も心配される水谷隼選手
丹羽孝希選手と僅差で張本智和選手を追う水谷隼選手ですが…ちょっと調子は良くないみたいです。
まずは目の不調ですよね。今年の春にさらっとインタビューに答えた言葉が
「日常生活に支障はない。でも “特定の条件”になった時に球がまったく見えない。つまり、卓球台の周囲が暗くて、台にだけ白い光が当たっている。そして周囲が電光掲示板で囲われている場合、ほとんど球は見えていません」
引用:【水谷隼#2】「実は1年間、球がほとんど見えない」深刻な目の症状を告白 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)
でした。しかし、直前には日本選手権を制覇しています。その後も8月のワールドツアー・ブルガリアオープン混合ダブルス(伊藤美誠選手とペア)で優勝という成績を残してきました。最近はサングラスでプレーする姿も水谷隼選手のスタイルのようになりつつあってそこはもう割り切ってと違っているのでしょう!
と思いつつワールドカップ団体戦に期待していたら今度は直前に腰痛を起こしてしまったということで出場はありませんでした。2018年のワールドカップ団体戦の印象が強く団体戦といえば水谷隼選手だったのですが…残念です。
ただ以前より言われていた目が原因ではなくてその点では良かったですよね。
気を取り直してワールドツアー・オーストリアオープンでしたが…伊藤美誠選手と出場したダブルス1回戦には勝利したもののシングルスは決勝トーナメント1回戦敗退です…調子が出ないですよね。
そしてこんな報道もありました…
ここから再び巻き返されることを期待します。
2020年1月に影響する大会の出場予定
T2 (11/21〜24) |
WC (11/29〜12/1) |
WT・GF (12/12〜15) |
|
張本智和 | ◯ | ◯ | ◯ |
丹羽孝希 | ◯ | ◯ | ✕(△) |
水谷隼 | ◯ | ✕ | ◯ |
丹羽孝希選手はグランドファイナルではリザーブ
2019年11月21日(木)~24日(日)にかけてT2ダイヤモンドが開催され、ここへは張本智和選手・丹羽孝希選手・水谷隼選手の代表を争う3名が出場します。
そして2019年11月29日〜12月1日は男子ワールドカップが開催されますが、ここへ出場するのは張本智和選手と丹羽孝希選手です。各協会2名までの出場となるため水谷隼選手は出場できません。
逆に2019年12月12日(木)~15日(日)で行われるワールドツアー・グランドファイナルへは張本智和選手・水谷隼選手が出場権を獲得しています。丹羽孝希選手は一応リザーブということになっていますが出場できるのでしょうか。
団体戦のメンバー3人目はだれになる?
現在2番手で僅差の争いをしているのは丹羽孝希選手と水谷隼選手です。もし張本智和選手が日本人選手トップで東京2020オリンピック卓球シングルスの代表権を獲得した場合、シングルスの2枠目はどちらか一方となります。
それに対して団体戦のメンバーは3人です。順位通りなら3位でも出場できることになりますが、3人目は他の2名の代表との相性などを考慮して日本卓球協会が決定することになっています。つまり3位では出場できるかどうかが分かりません。
そしてワールドカップ団体戦から予想されるのは張本智和選手のエース起用です。逆に言えば残りの2名がダブルスに出場することになりますが、現在2位を争う2名は左利き同士です。交互にプレーすることがルールの卓球ダブルスでは左利き同士のペアだと、立ち位置的に不利になってしまいます。
6月には丹羽孝希選手と水谷隼選手はダブルスとしてワールドツアー・香港オープンに出場しています。しかし結果は予選敗退です。
一方、敗れた丹羽は「左利きの選手とのペアは初めて。右利きとのペアだと相手のレシーブをフォアハンドで狙うが、左利き同士のペアだとフォアで回り込むとぶつかってしまう。なので立ち位置から変える必要がある。ラリーになってもどっちに逃げていいか迷う場面もあった。試合を通じて課題が明確になったので、練習していけば間違いなく良くなるという感覚は掴めた」とコメント。
引用:【卓球】丹羽・水谷のサウスポーペアまさかの初戦敗退<香港OP・男子複> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)
もし、左利き同士のペアは不利だと考えたとしたら、ワールドカップ団体戦でも出場している吉村真晴選手やその他の選手が選ばれるのかもしれませんね。