東京2020オリンピック卓球団体戦メンバーは平野美宇選手と水谷隼選手に決定しました!詳しくはこちらの記事をどうぞ↓
東京2020オリンピック卓球団体戦
東京2020オリンピックでの団体戦は
- 日程:8/2(日)〜8/7(金)(決勝は女子8/6・男子8/7)
- 出場する選手:シングルスに出場する2選手+日本卓球協会が選定する1名の計3名
- 試合方式:ダブルス1ゲームとシングル4ゲームの計5ゲームで先に3ゲーム取得したチームの勝利
という形で行われます。
シングルスの出場選手には2020年1月時点の世界ランクが上位の2名が選ばれます。
【追記】女子シングルスは伊藤美誠選手と石川佳純選手が代表に選出されることが決定的となりました!
協会が決める3人目は団体戦への適正や他のメンバーとの相性を見て決められるということです。
第1ゲームのダブルスがカギ
オリンピックは東京2020オリンピックより1試合目がダブルスとなりました。卓球ワールドカップ団体戦2019も1試合目がダブルスで行われています(これまでは3試合目がダブルス)。そしてABCXYZ制という対戦組み合わせの性質上1試合目ダブルスで2試合目にエース対決という形になり、万が一2連敗した場合にはその後のシングルス3ゲームをすべて取らなければなりません。
ABCXYZ方式とは…
ABCXYZ方式とは試合する選手の組み合わせを決めるルールです。
各チームは3名を順に選び、その3名がABC、またはXYZとされ
ABC側 | 試合 | XYZ側 |
B・C | 第1試合(ダブルス) | Y・Z |
A | 第2試合(シングルス) | X |
C | 第3試合(シングルス) | Z |
A | 第4試合(シングルス) | Y |
B | 第5試合(ダブルス) | X |
の順番で試合を行います。
一般的にはエースがAまたはXとされ、第2試合はエース対決となるわけです。
逆に第3試合に出場するC・Zの選手は相手チームのエース(AまたはX)とは当たらないなど、戦略を考える余地ができるため、相性などを考えてオーダーを組むこともあります。
ダブルスと比べるとシングルスは実力通りの結果になる可能性が高いですし、4または5ゲーム目では相手チームのエースがもう一度出てきます。その中での3連勝は簡単ではないでしょう。
第2ゲームのエース同士の戦いは実力が拮抗していることが考えられるので、どちらが勝利してもおかしくないと考えると、第1ゲームのダブルスに勝利することが試合を有利にすすめるカギと言えるでしょう。
ワールドカップではエース伊藤美誠選手
卓球ワールドカップ団体戦2019では伊藤美誠選手がエースとしてシングルス2試合に臨みました。
グループリーグ | 2戦2勝 |
決勝トーナメント | 3勝1敗 |
2018年2月の卓球ワールドカップ団体戦では早田ひな選手とのダブルスでの出場で準優勝に貢献しましたが、現在(2019年11月)の世界ランクは日本選手トップの7位となっています。石川佳純選手(8位)や平野美宇選手(10位)も本当に僅差ですが、その中でもチームの柱としての活躍を期待されています。
「団体戦ですけど、個の力は大事になってくると思う。出させてもらったら勝つことが一番。勝って、チームの1点、チームの勝ちにつなげられるようにしたい」
引用:伊藤美誠、シングルスの柱「チームみんなでいいパフォーマンスを」 : スポーツ報知
ダブルスは石川佳純選手と平野美宇選手
ダブルスは石川佳純選手と平野美宇選手とのペアになりました。
グループリーグ | 2戦2勝 |
決勝トーナメント | 1勝2敗 |
石川が「ダブルスは1回目より2回目、さらによかった」と手応えを口にすれば、平野も「どんどんよくなってる。お互いのよさが出せている」と自信。
引用:卓球 女子はストレート3連勝で8強入り かすみうペア「よくなってる」手応え十分/スポーツ/デイリースポーツ online
ということで、一時は噛み合わないこともあったと言われるダブルスもいい調子です。特に卓球のダブルスは交互に打つことが決まっていることなどから、右利きと左利きの選手のペアが有利だと言われています。石川佳純選手は左利きで平野美宇選手は右利きなので、その点もいいのかもしれませんね。
ただし馬場美香監督の考えでは、まだコンビを固定しているわけではないようです。これまでに3名のそれぞれの組み合わせを試しており、卓球ワールドカップ団体戦は経験を積ませるために石川佳純選手と平野美宇選手をペアとしているそうです。コメントから本人らは手応えを感じているようなので良い経験になっていることがわかりますね!
ダブルス最強は伊藤美誠選手と早田ひな選手のコンビ?
東京2020オリンピックの卓球団体戦は3名で5試合が行われます。3名のどの選手も1回はシングルスに出場することを考えると、シングルスでの力がより高い選手が選ばれてもおかしくはありません。ただし1ゲーム目のダブルスも重要です。ということで選手の選抜はかなり難しい状況になっています。
卓球ワールドカップ2019女子団体戦では、伊藤美誠選手がエースとしてシングルス2試合に出場していて、石川佳純選手と平野美宇選手がダブルス1試合、シングルス1試合ずつに出場しました。
つまり、伊藤美誠選手はダブルスには出場していません。しかし、現在最も強いとされるダブルスは伊藤美誠選手と早田ひな選手のペアと言われています。
日時 | 大会 | 結果 |
2019年1月 | 全日本卓球選手権大会 | 優勝 |
2019年3月 | ワールドツアープラチナ ・カタールオープン |
ベスト4 |
2019年4月 | 2019 世界卓球選手権大会 ブダペスト大会 |
準優勝 |
(世界選手権も中国ペアとの対戦でで「疑惑の判定」がありました。これがなければ…)
ということで、
- ダブルスを重視すると早田ひな選手のメンバー入りの可能性
- しかし世界ランク的にはシングルスの戦力はダウン
- 伊藤美誠選手のシングルスでのゲーム数は減る
となるためとても悩ましい状況です。
さらに言うと、
- 石川佳純選手と平野美宇選手もランク的に差はない状況のため伊藤美誠選手をダブルスで起用することもできる
- 早田ひな選手の調子がいい!
という感じなのです。
早田ひな選手は卓球ワールドカップ2019団体戦が始まる直前のチャレンジシリーズ・ベラルーシオープン(10/30〜11/3)で優勝をしています!現在の早田ひな選手の世界ランクは25位(2019.11)で日本人選手では5位ですが、どうなるか微妙なところですよね。2020年1月の世界ランクが決まっても、3人目の部分まだまだ決まらなそうです。