東京2020オリンピック卓球競技の日本代表選手
東京2020オリンピックの日本代表選手は
男子選手 | 出場 |
張本智和選手 | シングルス・団体戦 |
丹羽孝希選手 | シングルス・団体戦 |
水谷隼選手 | 団体戦 |
女子選手 | 出場 |
伊藤美誠選手 | シングルス・団体戦 |
石川佳純選手 | シングルス・団体戦 |
平野美宇選手 | 団体戦 |
混合ダブルス | |
伊藤美誠選手 | 水谷隼選手 |
に決定しました!
そしてこの決定方法は
出場試合 | 決定方法 |
シングルス | 2020年1月6日時点の世界ランク日本人上位2名 |
団体戦 | シングルス代表メンバーとダブルスなどの相性を考慮して決定 |
混合ダブルス | 男女6名の代表選手の中で最高のペア |
となっており、世界ランクのポイントで分かるシングルスの代表選手はすでにはっきりしていました。それに対して3人目の団体戦メンバーには複数の選手に可能性があると言われており、注目を集めていたわけです。
しかし結果は水谷隼選手、平野美宇選手と一番多く言われていた選手が選ばれ、また選ばれた3選手は男女ともに世界ランクのポイントでも日本人上位3名という結果になっています。その点では納得のいくものだと言えるでしょう。
●世界ランクが高い方がトーナメント決めで有利に?
オリンピックのトーナメント決めは、世界ランクによってシードが決まります。
つまり、ランクが高いほどシードになるため、勝ち上がるまで強いチーム(=中国)と当たらなくて済むわけです。
たしかに金メダルを狙うためには、どこで中国と当たったとしても勝利しなければいけません。
とは言っても、中国と当たれば激しい戦いになるでしょうし、体力的にも精神的にも消耗してしまうはずなので、中途半端なところでは当たってほしくないんですよね。
何よりも決勝で中国に勝って金メダルをとってほしいです!
団体戦のメンバーとしての期待
発表時の監督のコメントをまとめます!
水谷隼選手
水谷隼選手は丹羽孝希選手とシングルスの代表を最後まで争っています。12月のグランドファイナルでベスト4以上ならば代表決定!というところまできたのですが、卓球の年間王者を決める大会でのベスト4は厳しすぎました。しかしグランドファイナルに出られる時点でトッププレーヤーであることに違いありません!
団体戦のメンバーとは言ってもシングルスのゲームにも出場します。ということでシングルスでも戦えることが重要なのですが、気になるのはダブルスです。東京2020オリンピックの卓球団体戦はダブルス1ゲームとシングルス4ゲームで、エース1名のみがシングルスで2ゲーム戦い、残りの2名がシングルスとダブルスに1ゲームずつ出場します。おそらく日本チームは張本智和選手がエースとなり、ダブルスは丹羽孝希選手と水谷隼選手が組むことになるでしょう。そうなると気になるのが左利き同士のダブルスペアですよね。(水谷隼選手も丹羽孝希選手も左利きなのです)
交互に打つという卓球ダブルスのルール上左利き同士のペアは不利になると言われています。実際に2019年6月の香港オープンで水谷隼選手と丹羽孝希選手はダブルスを組みましたが初戦敗退となってしまいました。
しかしこのときに課題を見つけているようです。
「今日は30分くらい練習してすぐ試合だったが、やはり難しかった。3球目を打つ時も真ん中に構えなきゃいけないし、普通、左利きは回り込みが得意だが、そこが使えずに両ハンドで処理する形になり、思ったより攻められなかった。ラリーになるとどっちに逃げていいかあまりわからなかった」
引用:【卓球】水谷/丹羽 初戦敗退で幕開け 天才ペアに化学反応起こらず…<香港OP>|テレビ東京卓球NEWS:テレビ東京
丹羽孝希選手のコメントですが、30分とは言わずにもう少しダブルスの練習もしましょう!期待しています!
水谷隼選手が選ばれた理由
会見で日本代表男子監督の倉嶋監督は
- 全日本選手権ダブルスの部で7度の優勝
- 世界選手権でも2度のメダル獲得
- 利き腕の左右関係なしにオリンピックで戦える戦力と判断
- リオ五輪ではシングルスで銅
- ダブルスでも日本のエースとして銀メダルに貢献
- 団体戦に強さを発揮できる選手である
- 長年日本のエースとして戦ってきた
- チームの精神的支柱となる
- 経験を活かしチームに貢献してもらいたい
- 監督としてはチームワールドランキング2位以内を目標にしてきた
- ランキングの高い選手を選考した(日本人3位)
と語られています。たしかに卓球男子日本代表と言えば水谷隼選手です!
左利きの同士ペアも、他のペアリングも
質問を受けた男子代表の倉嶋監督はオーダーについて
- 水谷隼選手をエースにすることもある
- 水谷隼選手と張本智和選手とのダブルスコンビも考えられる
- 左利き同士のペアに関してもこれから半年の間コンビ面を高める
と、「ダブルスが左利き同士になるのでは」という心配に対して答えられています。
平野美宇選手
平野美宇選手も東京2020オリンピック卓球シングルス代表を石川佳純選手と最後まで争いました。2019年12月のノースアメリカンオープンでの決勝直接対決からグランドファイナルでの代表決定に至る流れは本当にスポーツの世界の厳しさを感じさせました…しかし団体戦のメンバーも期待がかかる日本代表選手です!
2019年11月のワールドカップ団体戦も実質この3名で戦っています。伊藤美誠選手をエースに石川佳純選手と平野美宇選手のダブルスとシングルスで戦いました。トップレベルの大会でゲーム数も少ないため戦績はそこまでよくありませんが(3勝2敗)、逆にシングルスではどの選手も勝てます!ホームの大会で優勝を期待します!
↓ワールドカップ団体戦の動画をまとめています
平野美宇選手が選ばれた理由
会見では日本代表女子監督の馬場監督は
- 国際大会のダブルスで石川選手と組んで好成績を挙げている
- アジア選手権銅メダル
- ワールドツアーでの準優勝や3位
- ダブルスで団体戦に貢献できる選手だと判断した
- シングルスでも2017年のアジア選手権で中国3名を破り金メダル
- 監督としては打倒中国が重要
- 2017年世界選手権では銅メダル
- 2019年世界選手権ブタペスト大会シングルスベスト8
- 2020年1月の世界ランキングは11位で日本人選手3位
- 団体戦のシングルスでも活躍ができると考える
- 日本チームのオーダーを対戦国によって変えやすくなる
と語られました。どうやらシングルスとダブルスの両方で活躍できる選手というのが重要なポイントのようです。
佐藤瞳選手、早田ひな選手ではなく平野美宇選手が選ばれた理由
女子代表の馬場監督は、佐藤瞳選手や早田ひな選手に関して
- シングルスとダブルスの両方で活躍できる選手を選んだ
- その点では平野美宇選手が一番高いレベルだと判断した
- 対戦国に合わせてオーダーを変えやすい
- エースに平野美宇選手を起用することもあり得る
とコメントしています。「打倒中国」という言葉が何度か聞かれましたね。つまり優勝、金メダルということなのでしょう!
混合ダブルスとしては
混合ダブルスとしてはグランドファイナルでも準優勝をした伊藤美誠選手と水谷隼選手とのペアで戦うのでしょう。しかし、水谷隼選手は最近腰痛が原因で試合に出られないことがありますよね。シングルスには出場しないとは言えあまりムリはしてほしくないですよね。ちなみに大会はシングルスと混合ダブルスが同時にスタートし、混合ダブルスの終了後団体戦までは中5日あります!
混合ダブルスのペアも発表!
水谷隼選手が選ばれた時点でこのペアしか無いとは思いましたが、混合ダブルスの日本代表ペアは
- 伊藤美誠選手・水谷隼選手
と発表されています。これで変更はないということです。
実力・実績・ランキングから決定ししたペアで、伊藤美誠選手の変幻自在なプレーと水谷隼選手の安定性がペアの安定感と爆発力を生み出すということです!
本来はエントリーのタイミングでの発表を予定していたそうですが、チームジャパンがワンチームになるためにはここでの発表しか無いと判断したためだそうです。そのうえで戦術・メンタル・コンビ面をブラッシュアップしていくと語られました。
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