マラソンスイミングとは?
マラソンスイミングは10キロのコースを泳ぐオープンウォータースイミング競技です。オープンウォータースイミングは少し名前が長いのでOWSなんて省略されることもあります。
屋内のプールではなく海や湖などを会場にし、ブイなどで示されたコースを選手たちは泳ぎます。
画像から分かる通りコースロープで仕切られているわけでもなく、多くの選手がいっせいに泳ぐので、とても迫力を感じますね。
日程と会場
マラソンスイミングはマラソンと同様に予選はありません!参加者全員で一斉にスタートし、そのレースでメダルが決まります!
給水は釣り竿で?!
マラソンスイミングは約2時間泳ぎ続ける競技です。水の中とは言え選手たちには水分補給が必要となり、マラソンスイミング独特の給水方法があります。
五輪正式競技のオープンウオータースイミング ここがスゴい!! (2019年5月22日) – エキサイトニュース
給水所がありボトルで給水をすることは通常のマラソンと同じですが、チームメイトが竿でペットボトルを渡します。これ、渡す方も受け取る方も相当難しいですよね。
日程
- 女子10km:8月5日(水) 7:00〜10:00
- 男子10km:8月6日(木) 7:00〜10:00
かなり早い時間帯でマラソンスイミングの競技は行われます!
会場
現在(2019年12月)のところ会場はお台場海浜公園となっています。
水質に問題あり?会場変更を求める声も
画像を見る限りきれいな砂浜海岸で、外国人観光客も多く訪れる場所なのですが、水質に問題が言われています!
「正直臭い。トイレのような臭いがする…」。今月11日、お台場のお台場海浜公園周辺で開かれたオープンウオータースイミングのテスト大会に参加した選手から悲鳴が上がった。
引用:トイレ、風呂、台所の汚水流入、お台場の水質「最悪」 五輪テスト中止で波紋(1/3ページ) – 産経ニュース
2019年8月に行われたテスト大会でのコメントです。どうやら基準値の2倍の量の大腸菌が検出されたそうです。
大腸菌の量が多い理由は、大雨時などは下水未処理のまま海に放流するシステムだからのようです。普段はしっかりと処理をしてから海に放流する形になっていますが、大会本番も大雨の可能性も高い夏の時期ですよね。
しかもこの大会では大腸菌などを減らすための「スクリーン」が設置されていたようですが、それでもこの結果です。プロのアスリートとしては体調に影響する可能性があると思えば意見を言って当然かも知れません。
変更先は富士山麓?
そんな中アメリカのオープンウォータースイミングの関係者は会場をお台場から富士山の麓にある湖に移すことを求めている、と報じられました。
東京五輪の会場について、11月にはマラソンと競歩で気温を理由に東京都から札幌に変更されたばかりだが、米国のオープン・ウォーター・スイミング(OWS)関係者からも、同様の措置を取ってほしいという声が上がっている。米AP通信が12月4日と6日にそれぞれ報じた。
引用:東京五輪、マラソンスイミングも会場変更して! お台場に懸念の米水泳チームが訴え | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
水温が高すぎることも問題か
理由は水質だけではなく水温の高さも関係しているということです。国際水泳連盟が定める水温の上限が31度なのに対して、2019年8月のテスト大会では30.5度を計測したこともあったようです。ちなみに、アメリカのオープンウォータースイミングの監督は29.45度を超えたら参加を見合わせるようにアドバイスしているそうですが、本当にギリギリなんですね!