箱根駅伝の外国人枠
留学生選手、チーム関係なく仲良くアップ
箱根駅伝予選会、まもなくスタート!!#箱根駅伝予選会 pic.twitter.com/O32pIFR3po— さいとうあやみ (@amikoron1130) October 26, 2019
箱根駅伝では留学生ランナーの走りも見どころの一つですよね。特に2020年大会3区のイェゴン・ヴィンセント選手(東京国際大学)の走りはの凄まじかったです…区間記録を一気に2分も縮めてしまいました。そして2021年大会でも2区区間新記録で区間賞!チームには欠かせない存在といえますね。
しかし、留学生ランナーのレース出場には外国人枠と呼ばれる制限があり
- エントリーは2名まで
- 実際に走るのは1名まで
とされています。ただし
- 出場する区間の制限はない
とされているため、最長の2区エース区間で留学生ランナー同士の競走が見られたりもします。ちなみにニューイヤー駅伝では2区がインターナショナル区間となっており、外国人ランナーが走れるのはこの2区だけになっています。
10000メートルを27分台で走る留学生ランナー
箱根駅伝2021にエントリーされている留学生ランナーを紹介します。
大学 | 名前 | 出身 | 10000m |
創価大学 | フィリップ ムルワ | ケニア | 27:35.29 |
東京国際大学 | イェゴン・ヴィンセント | ケニア | 27:24.42 |
ルカ・ムセンビ | ケニア | 28:20.09 | |
山梨学院大学 | ポール・オニエゴ | ケニア | 27:51.59 |
駿河台大学 | ジェームズ・ブヌカ | ケニア | 27:45.59 |
拓殖大学 | ダンカン・キサイサ | ケニア | 28:57.27 |
国士舘大学 | ライモイ・ヴィンセント | ケニア | 27:39.80 |
10000メートルを27分台で走ってしまう選手が複数名いますね。留学生ランナーの走りが勝負を左右する場面もでてくるかもしれません。
そもそも留学生ランナーが速い理由は?
どうやら最近の留学生ランナーのトレンド(?)はケニア出身の留学生選手を迎え入れることのようです。実際2022年の箱根駅伝にエントリーされている留学生ランナーは全員ケニア出身選手です。ところでなぜ留学生ランナーの走りはこれほどまでに速いのか、言われていることを簡単にまとめます。
(ケニアからの)留学生ランナーの走りが速い理由
- 体格が良い→スポーツ全般で有利
- 脚が長い→回転がよく速く走るのに向いている
- ケニアの大部分は標高1500mほどの高地→空気が薄く心肺機能が高くなる
「体格が良い」はたしかにそうですよね。マラソン選手となると横に大きい選手は少ない印象ですが背が高い選手ばかりです。
「足が長いと回転が良くなる」もそうなのでしょう。100メートル世界記録保持者のウサイン・ボルト選手もとても足が長い選手です。そういえば「次に100m世界記録を塗り替えるのは忍者のように足の回転が速い小柄な選手」なんて言われていたような気がしますが、全くそんな事ありませんでしたね。
「>ケニアは高地だから心肺機能が高くなる」は言われてみればそんな気もしますが、トレーニングをしても覆せない差があるということなのでしょうか。遺伝子レベルで長距離が強いタイプの人類なのか?というと、そうでもないようなのです。
筋肉の質からすると長距離は苦手?
人を白人や黒人のように区別した場合、黒人選手の筋肉の質は瞬発力に優れる代わりに持久的な動きは苦手なんだそうです。しかし持久力が重要なマラソン選手にも強い黒人選手はいますよね。つまり苦手な部分もありつつトレーニングで克服したということなのでしょう!
年齢制限はある?
留学生ランナーと同様にレース参加に制限がありそうなのが年齢制限ですよね。しかし実際には年齢制限はありません(以前はありましたがなくなりました)。では極端な話、何度も留年したらずっと箱根駅伝に出場できるのか、という疑問が出てきます。しかしここにはちゃんと制限があり
- エントリーは4回まで
となっています。つまり過去に箱根駅伝に4回エントリーされていなければ現在何歳でも箱根駅伝に出場できるということです。もちろん出場のためには部内の競争に勝つことが必要になりますが。
30歳のオールドルーキー渡邊和也選手
139位 渡邊和也 1:01:30(日清食品→東京国際大)
箱根駅伝への道がはじまる。#箱根駅伝予選会 pic.twitter.com/4EsaAVrEpA— EKIDEN News (@EKIDEN_News) October 14, 2017
2018年の箱根駅伝で話題になったのが「オールドルーキー」渡邊和也選手です。実業団を経て東京国際大学に入学した選手で、30歳で箱根駅伝を走りました(7区を走り区間7位)。
元体育教師の今井隆生選手
2022年大会で箱根駅伝初出場となった駿河台大学の今井隆生選手も「オールドルーキー」と呼ばれています。元は日本体育大学でトライアスロン部に入り、3・4年生時に関東学生トライアスロン選手権で準優勝、その後中学校の体育教師をされていました。そんな中生徒のために心理学を学ぼうと入学した駿河台大学での箱根駅伝出場ということです。
今井隆生選手は31歳での初エントリーです。レースでの走りに注目ですね!